MIKE MORENO QUARTET ライブレポート



[ライブレポート]マイク・モレノ カルテット

少し間が空いてしまいましたが、2019年8月6日に丸の内コットンクラブで公演の
「MIKE MORENO QUARTET」のライブレポートを書きたいと思います。



当日は、ギター&ベースをやっている友人と3人で観てきました。
集合時間が早かったので丸の内コットンクラブの入っている「TOKIA」ビルの地下で食事をしてから会場へ!


平日火曜の2ndステージにもかからわず会場には沢山の人が集まっていましたね。


演奏が始まるまで1時間弱の時間があったので友人とお酒を飲みながら待機。


そして開演時間の21時になりメンバー一同がステージに上がってきました!
1曲目は何を演奏するのがドキドキでとても興奮してました(笑)


演奏を始める前にマイクがMCをします。
私は英語がわからないのですが「来てくれてありがとう」的なことを言ってました。


MIKE MORENO初のリーダーバンドでの公演ということでマイク本人もとても誇らしい
表情をしていたのが印象的でしたね。


そしてソロギターによるイントロから1曲目が始まります...
低音弦を効果的に使いとても美しい和音が会場に響き渡ります...


なんと1曲目はアルバム「LOTUS」に収録されているThe Hills of Kykuit!


アルバム「LOTUS」は持っていなかったのですが、YouTubeで何度か聴いていたのでしっかりと曲の世界観に入り込むことができました!


今回の公演ではこの他にアルバム「First In Mind」に収録されているスタンダード曲Aireginや、Stella by Starlightも演奏していました。


そして最後にはアンコールで+1曲演奏してくれました。2ndステージはこれがあるからいいですよね(笑)


「MIKE MORENO QUARTET」の感想

本当に素晴らしい演奏でした!これぞNY最高峰ジャズギターの演奏ですね。
また来日したら絶対に観に行きたいと思うようなライブでした!


まず、マイクの演奏を聴いて1番に感じたのはやはり音色の良さです。
リバーブやディレイを効果的に使用した奥行きと透明感のある音です。


マイクの曲の雰囲気ともマッチしていましたし、コットンクラブの会場の広さも奥行きと透明感のある音色を引き立たせていました。


あとはイントロ、エンディングでのソロギターも印象的でした。
6、5、4弦や開放弦を使った重厚で浮遊感のある和音と高音弦でのメロディがとても美しいリッチな雰囲気を表現していましたね。


ギターでこんなに美しい和声を表現できるのだなと、感動しました!


また曲中のギターソロではリズムモチーフを使って曲を盛り上げていくところも印象的でした。


フィジカル的なところではやはり左手の運指に一切無駄がなくとても綺麗なフィンガリング、右手は親指と中指でピックを持ち非常にソフトなピッキングをしていて、時折ブリッジ寄りでピッキングしてニュアンスを変えたり、ダウンピッキングのみでメロディを表現することでグルーヴ感を出しているようでした。


この辺りがマイクの美しいギターの音色のポイントなのだと思いました。


メンバーの演奏について
今回はカルテットでの演奏ということで
Taylor Eigsti (p)
Matt Brewer (b)
Obed Calvaire (ds)
の3人のメンバーがおりました。


■Taylor Eigsti (p)

ピアノのTaylor Eigstiはギターよりも少しだけ小さい音量でテーマのユニゾンをしていたり、伴奏はピアノの横に用意していたエレピでトレモロをかけた白玉弾きでギターの引き立て役になっているところが印象的でした。


これはピアノのアタック音とギターがぶつかってしまうのを避けるためなのだと思います。


ハイライトの演奏としてはAireginでの休符を有効的に活用したソロがカッコ良かったですね。


■Matt Brewer (b)

ベースのMatt Brewerはマイクの他にもコンテンポラリー系ギタリストと良く共演しているベーシストで以前から聴いてみたいと思っていたミュージジャンの1人です。


まず印象的だったのはアップライトベースの音色です。
言葉で表現するのは難しいですが、スモーキー&暖かくウッディな音色でした。


個人的にはとても好きな音色です。
このスモーキーな音が透明感のあるギターと相性がいいのかなと思いました。


演奏面では他メンバーが自由に演奏できるようしっかりと曲の下地を作っている感じがしました。


またAireginは早いテンポの曲でしたがキレのあるクールなベースソロをしていました。


■Obed Calvaire (ds)

ドラムのObed Calvaireは曲全体のダイナミクスをコントロールしていて特にソロ後半の盛り上げがカッコ良かったですね。


また、1曲目のThe Hills of Kykuitで他メンバーが同じフレーズを弾いている中、自由に
ドラムソロをやっているところも良かったですね。


本当に素晴らしい演奏だったので次回リーダライブがあるときも是非みに行きたいなと思いました。


今回観に行けなかった方は是非次回観に行くことをオススメします(笑)