チャーリーパーカーからビバップ言語を学ぶ



ビバップ言語を学ぶための効果的で、応用もできるオススメ練習方法を共有したいと思います。



ずばり結論から言いますと 
 ・チャーリーパーカーの曲のテーマを覚えること

 ・テーマ中に出てくる 「Ⅱ-Ⅴ フレーズ」を見つけること

です! 

 そして抽出した「Ⅱ-Ⅴ フレーズ」を 

 ・12keyで演奏できるようにする 

 ・ギターの様々なポジションで弾けるようにする

練習をすることです。 

 今回はチャーリーパーカーの「Donna Lee」の テーマ中に出てくる 
「Ⅱ-Ⅴ フレーズ」の抽出と応用例を解説していきます。


 
「Donna Lee」から「Ⅱ-Ⅴ フレーズ」を抽出する
まずは「Donna Lee」のテーマを見ていきましょう。
 
上記譜面にマークしている通りテーマ中に出てくる
「Ⅱ-Ⅴ フレーズ」を8つ抽出しました。

そして抽出したフレーズをわかりやすく Key=Cで記載してみました。 

ポジション、運指は特に指定しませんのでご自身で色々工夫してみてください。 



① Dm7 - G7 1小節フレーズ





② Dm7 - G7 2小節フレーズ





③ Dm7 - G7 1小節フレーズ





④ Dm7 - G7 1小節フレーズ





⑤ Dm7 - G7 2小節フレーズ





⑥ Dm7 - G7 2小節フレーズ





⑦ Dm7(5) - G7 1小節フレーズ(マイナー Ⅱ - Ⅴ)





⑧Ⅲ - Ⅵ - Ⅱ - Ⅴ 2小節フレーズ





抽出した「Ⅱ-Ⅴ フレーズ」を応用してみよう

抽出した「Ⅱ-Ⅴ フレーズ」を次の4つの手法で応用してみましょう

1. フレーズをさらに細分化してみる
2. リズム変えてみる
3. 音を変化させてみる
4. 組み合わせを変化させてみる



1. フレーズをさらに細分化してみる

③、④の譜例を元にさらに細分化してみます。

上記③フレーズのマークしている部分のみ抽出して弾いてみましょう





とてもシンプルなフレーズですし、なにより9thに着地するとてもクールなフレーズです!

私はこの音使いが気に入ってます♪





上記フレーズの休符部分にコードを入れてみます。




同じように③のフレーズも弾いてみましょう。 





こちらもオルタードテンションを含んだフレーズになっています。


上記2つの譜例はG7コード上のものですが、Dm7上のフレーズも同じように
抽出してみてください。

 
他のフレーズは下記譜面を参考にしてみてください。 



2. リズム変えてみる

リズムを変えて弾いてみましょう




ドライブ感あるフレーズに変化しますね。

3連部分はギターではスイープで弾くのが良いと思います。






こちらは裏拍から始まるようタメて弾くパターンのフレーズです。



3. 音を変化させてみる
   
② Dm7 - G7 2小節フレーズ のG7上の音を1音変化させてみましょう


マークをつけている2箇所の音を変えてみました





1つ目のマーク部分はA→C→EとAmのトライアドになっていてG7コード上ですが、Dm7(9)的になっていてDm7を2拍延長した感じになっています。

2つ目のマーク部分の元のフレーズはEb→B→Gとオーギュメントトライアドになっているのに対し、変化させたフレーズではEb→Abとインターバルの広いフレーズとなっています。






こちらのフレーズは元のフレーズのオーギュメントトライアド部分を拡張したものになります。 最後はCM7の9thに解決する緊張感あるフレーズになりますね。



このように元のフレーズの音の一部を変化させることもできます。



4. 組み合わせを変化させてみる
   
今までに紹介してきたフレーズをDm7フレーズ、G7フレーズに分解し別のフレーズ同士を組み合わせてみましょう
例えばDm7 2拍 + G7 2拍の1小節のフレーズを2拍づつに分解し、別の分解したフレーズと組み合わせてみます。




上2つのフレーズは前章で紹介している③、④のフレーズです。
フレーズをDm7部分、G7部分ごとに分解し組み合わせを変えてみました。

場合によってはフレーズとフレーズの間の接続が不自然になってしまう可能性もあるので
フレーズ間の接続がうまくいくパターンを探してみるのもいいですし、
接続が自然になるようフレーズを変化させてもいいと思います。




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様々なkeyやポジションで弾いてみる
   
それでは最後に今まで紹介してきたDm7-G7のⅡ-Ⅴフレーズを
・12key全てで弾く
・ポジション、オクターブを変えて弾く

を挑戦してみましょう!
下記譜例はkey=Cから4度づつキーチェンジしていく12keyのⅡ-Ⅴ-Ⅰコード進行になります
基本的にフレーズは全く同じものですが、様々なポジションで演奏できるよう元のフレーズから1オクターブ高いフレーズも取り入れています。 


■12key Ⅱ-Ⅴ-Ⅰフレーズ例

他のフレーズでも練習できるようマイナスワントラックを2通り用意しました。
普段の練習用に活用してみてください



①Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 4小節パターン BPM=120




②Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 2小節パターン BPM=150















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